経腸栄養剤と高カロリー輸液


通常の食品での栄養補給ができない方のための薬剤です。

(1)経腸栄養剤
3大栄養素(糖質、脂質、たんぱく質)、ビタミン、ミネラルがバランスよく配合された栄養剤で、当院で採用している製品は次のものです。

@ 成分栄養剤(消化をほとんど必要としない成分で構成されている栄養剤)
エレンタール   1gあたり3.75kcal  成人1日量 480〜640g
エレンタールP  1gあたり3.9kcal   原則として2歳未満に適用
水又は微温湯に溶解し、経口又は経管投与する。
A 消化態製剤(消化が途中までできている栄養剤)
ツインライン   1mLあたり1kcal  成人1日量 1200〜2400mL
A液200mLとB液200mLを用時混合し、経口または経管投与する。
B 半消化態製剤(消化が一部できている栄養剤)
エンシュア・リキッド    1mLあたり 1kcal     成人1日量 1500〜2250mL
エンシュア・H       1mLあたり 1.5kcal   成人1日量 1000〜1500mL
ハーモニックM      1mLあたり 1kcal    成人1日量 1500〜2000mL
ハーモニックF       1mLあたり 1kcal    成人1日量 1500〜2250mL
ラコール          1mLあたり 1kcal     成人1日量 1200〜2250mL
牛乳由来の蛋白を含有するので、牛乳の蛋白アレルギーを有する方は禁忌です。

(2)高カロリー輸液
消化管がほとんど使用できない場合中心静脈栄養を行います。TPN(Total Parenteral Nutrition)とIVH(Intravenous Hyperalimentation)は開発した人(国)によって呼び方が異なるもので、いずれも中心静脈栄養法(高カロリー輸液)のことです。高カロリー輸液製剤として当院で採用している製品は次のものです。

@ ピーエヌツイン1号輸液・2号輸液・3号輸液
T層(糖・電解質)とU層(アミノ酸)を使用時に混合して総合ビタミン剤(ビタジェクト注キット又はネオラミンマルチV注射用)、微量元素製剤(メドレニック注又はエレメンミック注キット)を加えて使用します。

A フルカリック1号輸液・2号輸液・3号輸液、ネオパレン2号輸液
大室(糖・電解質・ビタミン)と中室(アミノ酸・ビタミン)と小室(ビタミン)を使用時に混合して使用します。

B その他TPNで使用する製剤
糖質輸液製剤としてブドウ糖液を用います。また、アミノ酸輸液製剤としては人乳組成やFAO/WHO処方、Vuj-N処方などの基準をもとにして作られた一般的総合アミノ酸製剤(モリプロンF輸液など)のほか、新生児・乳幼児用アミノ酸製剤としてプレアミン-P注射用が用いられます。これは小児において過剰摂取により脳障害や成長障害の恐れのあるフェニルアラニン、メチオニン、ヒスチジンを減量し、筋肉や末梢組織で利用されるBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)含有率を高めて、さらにタウリンを添加した製品です。総合ビタミン剤はビタジェクト注キット又はネオラミンマルチV注射用(ビタミンB1 3mg以上含有)を用い、微量元素製剤としてはメドレニック注又はエレメンミック注キット(鉄、マンガン、銅、亜鉛、ヨウ素含有)およびセレン(当院で作成)を用いています。



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